analytics

Googleアナリティクス4について

Googleアナリティクス4について
2020年10月15日(米国時間14日)にGoogleアナリティクスに大規模アップデートが行われ、「GA4 properties(以下GA4と称します)」がリリースされました。本記事では、GA4の機能・特徴、Googleアナリティクス歴代の進化、及びGA4を導入するメリットについて解説します。

目次

Googleアナリティクス4の変わったところは

これまでβ版となっていた「App + Web property」に基づき、優れている機械学習能力及び新しいプライバシー規制に対応できる機能を加え、GA4というサービスに変更されました。
今回のアップデートは、アプリ解析との統合、機械学習能力、Cookies制限への対応等が含まれます。また、これまでのセッションベースの解析からイベントベースの解析になり、今まで使っていた多くの項目が変更または廃止され、解析業界内で大きな注目も浴びています。

ホーム画面

2020年12月時点で、Google社の正式に公表している情報をもとに、これまでのバージョンと照り合わせしてGA4について解説していきます。

トラッキングコード

プロパティ

導入の方法は二つあり、①既存のGAアカウントをアップグレードする(GAプロパティは残る)、②新規作成する。いずれもGTMあるいはgtag.jsでの実装及び設定が必要です。尚、GA4リリース以降、旧GAプロパティの作成は可能ですが、新規作成の時にはデフォルトがGA4になっているため、必要な場合はプロパティ作成時に旧GAも作成する設定にしてください。
GA4を導入(アップグレード)する場合、旧GAが切り替わるわけではなく、新しいプロパティを追加で作成することになるため、既存のプロパティには影響しません。「GA4へのアップグレード」を選択すれば、既存のGAアカウントとGA4を併用できます。

プロパティアップグレード

GA4のプロパティが生成できたら、タグの埋め込みを行いますが2通りありますのでどちら一方の設定を行います。①gtag.jsで設定する場合には、グローバルサイトタグのトラッキングコードをサイトHTMLコードのheadタグ直下に設置します。
②GTMで設定する場合には、GA4設定タグと連携する必要があります。まずは、「タグの設定」の所に「Google Analytics:GA4設定」を選択し、測定ID(取得方法は以下キャプチャー参照)を入力します。次は、「トリガー」をクリックし、「All Pages」を選択します。最後にタグの設定を保存しコンテナを公開します。

プロパティー設定

GA4には1つのプロパティにつき、「計測ID」 「ストリームID」 「プロパティID」の最低3つのIDが存在します。また、2020年12月時点でビューが消え、プロパティが最小単位となっています。

ウェブストリーム詳細

チャネル・参照元

流入経路の分析に使う重要な指標「チャネル」と「参照元」に関して、[集客]―[トラフィック獲得]レポートに統合され、1画面内で表示するように変わりました。

離脱率・直帰率

離脱率・直帰率等セッションベースの指標がなくなり、代わりに、エンゲージメントという新たな指標が導入されました。エンゲージメントというは、サイトやアプリに対してのユーザーの操作であり、GAのスクロール動作、閲覧時間または動画視聴等が当てはまります。今後はそれらを活用してコンテンツの品質を測る使い方になると考えられます。

コンバージョン設定

コンバージョン設定方法はGA4では、イベントベースの計測方法に変えることにより大きく変わりました。GA4では、コンバージョンを計測するために、イベントの作成が必要です。例えば、ページの表示回数を計測したい場合、page_viewというイベントの設定が必要です。また、コンバージョン率という指標がなくなり、エンゲージメント率の概念が導入されました。

デバイス

[テクノロジー]という項目に、OS情報やブラウザ情報等の関連項目が移動され、1画面で見られるようになりました。

リアルタイム分析

リアルタイムレポートでは、30分間の閲覧データが表示されます。デフォルトのトップ画面では閲覧者の地理情報が表示され、グローバルサイトの場合世界地図が表示されます。特定の地域を確認したい時に、ズームインとズームアウトして調整することもできます。地図の下に、ユーザーの参照元別・オーディエンス別等の情報、表示回数、イベント数及びコンバージョン等の基本指標が表示されています。イベント数の一覧に、「イベント名」をクリックすると、イベントの詳細が確認できます。一般的な使い方としては、今までのGAと同様に、新しいキャンペーンや設定の変更をリアルタイムで確認できます。

カスタムレポート

カスタムレポート機能はGA4からなくなりましたが、代わりに「分析」機能にて疑似的なカスタムレポートを作成することができます。

イベント

GA4ではイベントベースの解析ツールになっていますので、イベントは存在しています。但し、設定方法は旧バージョンとかなり異なっています。ページビューとスクロールの測定はデフォルトの項目になりました。

ページビュー

ページ閲覧状況は[エンゲージメント]-[ページとスクリーン]から確認できます。名称はページビューではなく、「表示回数」になりました。尚、GA4ではアプリの計測も一体化されていますので、アプリ特有のスクリーンという指標も見られます。

セグメント分析

「カスタムセグメント」は「比較を追加+」に変わり、従来のGAでは4個までのセグメント比較分析上限に対して、GA4では5個まで同時に比較できます。但し、キャンペーンや参照元といった決められたディメンションから選ぶ仕様です。

コンバージョン設定

コンバージョンの設定方法が大きく変わり、「すべてのイベント」でイベント及びカスタム定義の作成が必要です。GTMで詳細なCV(イベント)の条件設定も可能です。設定方法は、「Google Analytics:GA4イベント」を使い、「イベント名」・「パラメータ名」・「パラメータ値」を設定し、「トリガー」で配信する条件を選択し、保存してコンテナを公開します。
GA4で設定する場合には、[すべてのイベント] レポートを開き、[イベントを作成] をクリックします。続いて[作成] をクリックし、[設定] パネル内で条件を設定し、「作成」ボタンをクリックして完了です。これで条件に合ったコンバージョンの数を測定できます。

イベント作成

セカンダリディメンション

GA4からセカンダリディメンションという名称はなりましたが、検索バーの下部にある「+」ボタンからセカンダリディメンションと同じ機能を利用できます。「概要」以外のレポートには、画面の下部にある「+」をクリックすると、セカンダリディメンションの追加ができます。ディメンションを選択するメニューはリストの構成になり、GAより使いやすく感じるかもしれません。

セカンダリディメンション

分析機能

「分析」―「テンプレートギャラリー」では、多数の分析方法が提供されて、アウトプットしたいモデルを選択してすぐに始められます。

分析ハブ

指標の組み合わせは多様で、設定の難易度はありますが、自由度も高まりました。今後は機械学習機能の向上と共に、ここのレポートの出力も自動化されていくかもしれません。

分析レポート

もう一つの分析機能は、共有機能の隣にある「insight」機能です。GAより種類が拡充されました。よく使われている分析項目を候補としてリストアップされています。

insight機能

質問をクリックするだけでデータを出してくれます。質問候補に欲しい情報がなければ、画面トップにある検索バーに入力しても可能です。初心者の方は集計されている質問からどんなデータが出せるのか、知りたいデータは何かという活用のヒントが得られるかもしれません。
分析情報

Googleアナリティクス歴代の進化

Googleアナリティクス4の「4」は第4世代という意味です。ここではGoogle アナリティクスの進化を振り返ります。

第1世代 Urchin(2005年~2012年 サポート終了)

Google社は2005年3月にUrchin社を買収し、2012年3月にサポートを終了しました。

第2世代 従来のGoogle アナリティクス(ga.js)(2007年~2016年 サポート終了)

2006年~ ga.js(クラシックタグ)、Urchin時代の製品にイベントトラッキングとeコマーストラッキングが導入されました。
2009年~ ga.js(dc.js 非同期タグ)、ダッシュボード、カスタムレポート等が導入され、これまでのGoogleアナリティクスの基盤が構築されました。

第3世代 ユニバーサル アナリティクス(2012年~)

2012年10月~  analytics.jsクロスドメイントラッキング、オーディエンス、ユーザーエクスプローラー等の機能が実装されました。
2016年3月~ Googleアナリティクス 360がリリースされ、アナリティクス, タグマネージャー, オプティマイズ,データスタジオ, サーベイ, アトリビューション, 及びオーディエンスセンターの五つの製品が含まれていました。
2017年10月~ gtag.js(グローバルサイトタグ)Google広告、Floodlightタグとの連携やイベント計測等が追加されました。

第4世代 Google アナリティクス4 プロパティ(旧アプリ+ウェブプロパティ)(2020年~)

2020年10月リリースされました。gtag.js(グローバルサイトタグ)であり、アプリとウェブの横断分析を目指し、機械学習の強化及びレポートの簡潔化・自動化を図りました。

Googleアナリティクス4の導入を検討しましょう

GA4の特徴はアプリとウェブ分析の一体化、機械学習機能の強化及びプライバシーファーストの3点が挙げられます。
ユーザー単位の分析は、デバイスやチャネルを横断して複雑な行動分析ができます。例えば、GA4のアプリとサイトの横断分析機能は、今までアプリ内で発生したYouTubeのエンゲージメントビューの測定ができるようになりました。それにより、アプリ経由の動画視聴からのコンバージョンをこれまでの既存チャネルのコンバージョンと並べてみることで、より総合的なマーケディング活動の評価ができます。
機械学習の精度が上げられ、アクションへの連携に基づき、エンゲージメント、収益、購入・離脱の可能性(※1)等ビジネス成果と結びつけるデータの予測機能が搭載されています。コンバージョン以外の重要指標の解析ができるようになります。例えば、ECサイトでは、ショッピングカートに商品を追加した事があるユーザーに対して、機械学習を用い、顧客の行動パターンを特定し、コンバージョン達成するためのリマーケティングキャンペーンの実施に繋がります。また、離脱の可能性という予測データを使い、商品以外に配送・返品オプション・特典等の面でユーザーに再度アピールする施策の実施に役に立ちます。
更に、近年注目を上がっているプライバシー規制とユーザーデータ保護への対応ができ、「クッキーのない未来のアナリティクス」と発表されます。サードパーティーのクッキーが段階的に廃止されていく動きの中で、データの分散化とデータのギャップを埋めるための機械学習機能を実現することにより、安全性・信頼性の高いデータの提供が期待されています。
※1 購入・離脱の可能性という機能を使用するために、予測オーディエンスの設定が必要です。2020年12月時点で一部のキャンペーンでは使用できません。

まとめ

今回のGA4へのアップデートは、従来のアクセス解析の概念から変わったという印象です。例えば、これまで「ある既存のユーザーはいつ、どのページを何秒アクセスしていたのか」といった考え方でしたが、GA4では「35-44歳の女性訪問者の発生イベント、コンバージョンイベントはいくらあったのか」という行動分析に寄せる考え方になります。当面では、GA4の新しい機能や活用方法を模索していく部分が多いです。当面はGoogle社の公式サイトまたはブログ等からの情報収集しながら、活用方法を試行しつつ、旧GAと並行稼働するがおすすめです。


ハートラスのサイト分析サービスはこちらご相談やお問い合わせはお気軽にご連絡ください

TOPへ戻る

この記事のライター

魏テイ

魏テイ株式会社ハートラス

マーケティングラボディヴィジョン

2016年にクロスフィニティ株式会社へ中途入社。前職はEC通販サイトのマーケティング担当。SEOコンサル営業、自社メディア運営等業務を担当。現在は解析分析に従事。

おすすめの記事

関連する記事