Googleアナリティクスのマルチチャネル分析とは?

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Googleアナリティクスの左側のレポートのメニューのコンバージョン項目の中に、マルチチャネルという項目があります。
コンバージョンに至るまでにユーザーがどこからサイトに訪問してきたのか、直接・間接的に効果があったチャネルは何かを確認するレポートになります。
こちらのレポートは、コンバージョンしたユーザーのデータに関するレポートなので、コンバージョンしてないユーザー(訪問)のデータは含みません。
通常のレポートでのコンバージョンの考え方
例えば、同じ人が自社サイトに複数回、別々の日にアクセスした場合で説明します。
- 7月10日に「オーガニック検索(Googleで検索等)」でサイトを閲覧→何もせずに離脱
- 7月20日に「参照元サイト(外部リンク、関連サイト等)」からサイトを閲覧→何もせずに離脱
- 8月1日に 「ノーリファラー(ブックマーク、アドレスバーで直接URL入力等)」からサイトを閲覧→コンバージョンした(資料請求をした)
このような経路で複数の日でサイトにアクセスした場合、通常のレポートで見るコンバージョンは最後のコンバージョンに至ったチャネル(流入経路)での数値しか見ることができません。
上記の例だと、8月1日の3回目のノーリファラーでの流入でコンバージョンがあったから、ノーリファラーでコンバージョンが発生したというカウントです。
ただこの考え方は、コンバージョンに至るまでに複数回アクセスしている場合、このサイトを知ったきっかけになったチャネル、検討して何回か訪問してきたチャネルでのコンバージョンへの影響、効果を無視している状態になってしまいます。
マルチチャネル分析はコンバージョンに至るまでの流入経路をすべて評価する考え方
このマルチチャネル、アトリビューション分析レポートは、最後のコンバージョンに至った訪問経路だけではなく、その前の検討している段階で訪問もコンバージョンに貢献(=アシスト)しているという考え方で、過去の訪問も含めて評価しましょう、という分析レポートになります。
顧客の接触履歴すべてにおける貢献を評価した考え方になります。
この3回の訪問を通して、通常のコンバージョンと、アシスト(コンバージョン貢献)した流入経路を区別するため、コンバージョンに至った最後の訪問に関してはラストコンバージョン、直接効果、直接コンバージョンという呼び方をします。
後日コンバージョンに至るまで、直接的ではないが、貢献した流入経路をアシストコンバージョン、間接効果、間接コンバージョンという呼び方をします。
コンバージョンした流入経路とは別に、アシスト的な役割としてコンバージョンに貢献したものを数値として見ることができるレポートがマルチチャネル内の「アシストコンバージョン」レポートになります。
CV、アシストの数え方
カウントの仕方は、CVした時の訪問のチャネルに対して「CV1」となります。区別するため「ラストCV」と呼びます。
そして、過去の訪問(CVには至っていない訪問)はそれぞれその時にはCVしなかったけど後日のCVのアシストをしたという意味で「アシスト1」とカウントします。
上記の例では、
- ノーリファラーでCVした
- オーガニック検索、参照元サイトはそれぞれアシスト1→直接CVしてないものの、貢献はしている
という考え方ができます。
CV数がないからと言って効果がない→施策やめよう、ではなく、貢献をしていることがわかれば、それは意味のある施策ですので、マルチチャネルレポートも参考にしながら、ユーザーがサイトへ訪問するための経路を増やしておくことが重要です。
アシストコンバージョンレポート
CV38のうち、過去に14はサイトに来た時にCVせずに離脱している。
24(38-14)は、初めてもしくは期間を開けて訪問した時にCVしている。
■アシストコンバージョン > 直接コンバージョン
直接CVはした訪問は少ないが、サイトを知るきっかけ、検討段階での訪問が多い。サイト名などを知らないユーザーなど。
■直接コンバージョン > アシストコンバージョン
サイトを知るきっかけよりもCVする訪問になりやすい。
明確にこのサイトを目的として来ているユーザーなど。
詳細データと上部の合計値が一致しない時
チャネルごとの訪問でカウントをしているため、詳細データではすべて表示されている。
しかし、同一人物と思われる人が同じチャネルで複数回訪問した場合、同じチャネルでのアシストコンバージョンは合計時には1にまとめられるため、詳細よりも合計値が小さくなる場合がある。
弊社ではKPI設定から、計測の要件定義・設計、改善案ご提示まで、一貫したご支援を実現いたします。
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