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【調査結果】Google自然検索結果(SEO)順位クリック率(CTR)調査-(2014/米)

【調査結果】Google自然検索結果(SEO)順位クリック率(CTR)調査-(2014/米)

はじめまして。R&D(リサーチ&ディベロップメント)の小谷天兵と申します。

 

R&Dという部署では、主にGoogleアルゴリズム研究、解析や
商品ソリューション開発を担当しています。

 

今回のテーマは
米国サイトにおける最新CTR(クリック率)調査データ公表」という
少々マニアックな内容となります。

 

自然検索(SEO)におけるモバイル検索(スマートフォン含む)
CTRデータの公開は、ほとんど行われていないものかと思いますので、
少しでもこのコラムを閲覧されているWeb担当者様、
加えて業界の方々のお役に立つことができたら幸いです。

 

本調査結果の要点

 

デスクトップ検索の1位は19.3%

モバイル検索(スマートフォン含む)の1位は27.7%、2位以降は急降下、4位は微浮上

ブランドワード検索の1位は27%、2位以降は急降下

調査結果

 

  1. 「デバイス毎(デスクトップ/モバイル)」におけるCTR調査結果

<デスクトップ(PC検索)考察:上図青線

1位の19.3%から9位の2.0%にかけて、比較的なだらかな減少傾向
見て取れます。

10位の2.2%というCTRは、8位・9位に比べて若干の高い数値となりました。
この理由は、ユーザビリティに関する研究(※1)でも証明されている事項ですが、多くのユーザが上位数件を走り読みした後、ページ末尾までスクロールするためとされています。

デスクトップ1位のCTR(僅かに20%を下回る結果)は、
従来のCTR調査結果(※2)と大きく違わない数値でした。

しかし、2位以降の数値に関しては、
本調査結果の方が若干低い傾向が見られました。

<モバイル(スマートフォン+フィーチャーフォン検索)考察:上図赤線

1位の27.7%という高いCTRに対して、
2位は9.2%と急降下
する結果となりました。

3位から4位の変化としては、
3.9%から6.7%となっている点にも注目したいです。

この理由は、検索キーワードにより、
PPCや自然検索のタイトル・スニペットの長さが違ってくるものの、
表示領域とスクロールが影響しているものと考えられます。

明確な理由は判明しておりませんので、
次回調査でも注目していきたい項目です。

 

デスクトップ/モバイル調査結果まとめ

・デスクトップ1位のCTRは20%弱、2位は11.4%、3位は7.7% 以下なだらかな減少傾向

・モバイルの1位は27.7%、2位は9.2%、3位は3.9%で急降下するものの、4位と10位で浮上する

・デスクトップ・モバイルともに、10位のCTRは9位と比べて若干上昇する

・モバイルでは、1位と2位のCTRは3倍程開きがあり、より1位表示の重要性は高い

 

  1. 「ブランド/非ブランドワード」におけるCTR調査結果

<ブランドワード 考察:上図青線

 

1位のCTRは27.0%という、比較的大きな数値となりました。

(個人的には、サイトリンク表示の影響やユーザの検索モチベーションから、もっと大きな数値が出ると考えていましたが・・)

2位~4位のCTRは幾分かあるものの、1位と比較すると急降下を辿ります。

また、5位以下のCTRはほとんど無いという調査結果となりました。

総じて、ブランドワード検索で1位のみCTRが高いという結果は、
Googleの検索結果(1位表示枠の拡大>サイトリンクの表示、ナレッジグラフの表示etc…)が適正であり優れているということだと感じています。

<非ブランドワード 考察:上図赤線

1位のCTRは18.8%であり、
前項目のデスクトップ検索CTRより微減しています。

2位以下のCTRは、ブランドワードは低下するのに対して、
デスクトップ検索より微増という結果でした。

 

ブランド/非ブランドワード調査結果まとめ

・ブランドワードは1位のみCTRが上昇し、2位以下は急降下

・ブランドワードの5位以降 おそらくどの検索ブラウザや検索キーワードにおいてもファーストビューに入らないためと想定

 調査手法

 CTR調査を行うにあたり、対象となるデータや機関、
データ抽出方法は以下の通りです。

▼データ対象

・Googleウェブマスターツール「検索クエリ」項目データ、400アカウント対象

・220万ユニークキーワード(2,206,664)

・268万クリック(268,173,670)

・20億インプレッション(2,083,535,220)

▼データ取得期間

・90日分(2014年6月1日-2014年8月29日)

▼データ分類・調査項目

  1. 「デバイス毎(PC/モバイル)」におけるCTR調査
  2. 「ブランド/非ブランドワード」におけるCTR調査

※原文では、業種別データ(旅行、ファッション、小売り、エレクトロニクス)におけるCTR調査も発表しておりましたが、各業種の範囲や詳細結果が不明のため本記事からは割愛しています。

なぜCTR調査が必要なのか

CTRの研究は、検索に関するマーケティングの登場以来、
多くの調査団体や企業によってまとめられてきました。

これらの研究は、SEOの投資対効果、
検索における市場規模やWebサイトのビジビリティ(検索流入)予測を行う上で非常に重要な指標となります。

差し当たり、なぜCTRデータが必要なのか、
今回調査の背景として以下3点の課題解決を念頭においています。

 

(1) 最新のCTR調査データに更新する必要性がある

CTRは、検索結果画面(PPC領域、ナレッジグラフの出現 等)により
絶えず変化しています。

様々な調査機関(※2)により、
これまで多くのCTR調査データが発表されてきましたが、
上記内容を踏まえた最新の調査データに刷新し続ける必要があると、
考えています。

 

(2) 利用デバイスやキーワードタイプ別にも把握する必要がある

ブランドワード/非ブランドワード、
利用デバイス(PC/スマートフォン/フィーチャーフォン)や
業種業態の違いにおいて、CTRが変化してくるのは、
容易に想像がつくかと思います。
信頼性が持てるデータ母数から、
定量的にデータを導く必要があると考えています。

 

(3)現時点では、モバイルのCTR調査はほとんど実施・公表されていない

スマートフォン普及に伴い、
スマートフォンから検索するユーザは加速度てきに増えています。
しかし、スマートフォンにおけるCTR調査データは、
未だ母数が少ない状況です。

 

要旨

今回の記事内容は、
当社と業務提携をしているseoClarity社(※3)にて、2014年9月にClarity’14(※4)にて発表したCTR調査内容を意訳、再編集したものです。

なるべく原文(※5)の意を大きく崩さない形を意識しましたが、
日本人向けに加筆・修正を加えている点や弊社視点の考察も加えています。

 

今後の展開について

今回は、seoClarity社による米国サイト

(検索の大部分はGoogle.com、US英語検索)を対象としたデータを公開いたしました。

今後の展開としては、
弊社のGoogleウェブマスターツール独自データによる日本語検索を対象とした調査結果をお届けさせていただく予定です。

その際は、今回の区分に加え「検索数(ビッグ~テール)」や
「検索語数による違い」も踏まえてお話しできたらと考えています。

また、業種別CTR比較については、
日本語検索において更に細分化させたデータを展開したく考えています。

 

【出典/注釈】

※1 SERPs and Ads on Mobile Devices: An Eye Tracking Study for Generation Y
http://digitalcommons.wpi.edu/cgi/viewcontent.cgi?article=1001&context=uxdmrl-pubs


※2 従来のCTR調査データ(一部機関抜粋)
[2014年9月] 英NetBooster社調査データ(英国)
http://www.netbooster.co.uk/one-click-curve-to-rule-them-all/
[2013年12月] Catalyst社調査データ
http://www.catalystsearchmarketing.com/pubs/google-ctr-study/
[2011年5月] 米Optify社調査データ
http://www.optify.net/guides/organic-click-through-rate-curve


※3 米国シカゴに本社を構え、SEOプラットフォームツール「seoClarity」を展開するツールベンダー
弊社と2014年2月に業務提携を発表
http://www.seoclarity.net/


※4 seoClarity社主催のseoClarityツール活用における最新調査データを発表するカンファレンス
http://www.seoclarity.net/events/clarity-14/


※5 seoClarity社公開記事(調査データの前半部分のみ)
・GET YOUR COPY OF THE LATEST, LARGEST, AND MOST RELIABLE CTR STUDY EVER CONDUCTED
http://www.seoclarity.net/mobile-desktop-ctr-study-11302/

 

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この記事のライター

CroJa 編集部

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