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【セミナーレポート】 「最新事例公開!オウンドメディアにおけるスマートフォンマーケティング」

【セミナーレポート】 「最新事例公開!オウンドメディアにおけるスマートフォンマーケティング」

こんにちは。R&D(リサーチ&ディベロップメント)の小谷天兵です。

今回のコラムは、3月12日(木)に開催した当社主催の「最新事例公開!オウンドメディアにおけるスマートフォンマーケティング」に関するセミナーレポートをお送りいたします。

本セミナーは、私も運営に携わっていたのですが、当初予定した席数を倍増させるほど多くのクライアント様にご来場頂き、大盛況のうちに終えることが出来ました。

◆本セミナー要旨

スマートフォンマーケティングに特化した内容として、「コンテンツマーケティング」、「SEO」、「CRO(コンバージョンレート最適化)」の3つの分野の第一人者を招き、最新情報・最新事例を交えてお伝えいたしました。

第一部
「スマホ時代の新潮流、コンテンツで切り拓くマーケティングの未来」

株式会社グルーバー 代表取締役CVO 千島航太 様

千島様からは、これからのマーケティング活動における市場環境の変化や、その背景をお伝えいただきました。(多くの調査データがございましたが、具体的な定量数字の記載は割愛しております)

▼要点

 スマートフォンマーケティングにおける環境

・新たなデバイス/SNSの普及、非情報端末の情報端末化が進行
→情報発信のハードルが大きく下がり、世の中の情報量は加速度的に増加

・人間の情報処理能力や、情報処理に充てる時間に大きな変化は無い
→ただ、ユーザーの1情報あたりの接触時間は減少

・スマホでの時間の使い方は、「暇つぶし」が主な目的とされている
スマホ広告はPC広告に比べ見られ辛い、見てもらうためには「喚起」が必要

 コンテンツマーケティングの3つの質

・メディアにとっての質(いかにメディアに取り上げてもらうか)
・ユーザーにとっての質(いかにユーザーに読んでもらえるか)
・企業/マーケターにとっての質(企業が期待する行動をとってくれているか)

コンテンツマーケティングは、この3つの質を意識し、KPIの分析・可視化を繰り返していくことが大切

グルーバーについて

グル―バー様は、2014年9月、ネイティブアド、メディアグロース事業の支援を追及するため、株式会社OPTの子会社として設立した会社です。

コンテンツマーケティング向け分析ツール「TRIVER(※)」も展開しております。
※コンテンツ読了率、ユーザー属性、態度変容状況など多くの項目分析・可視化ができるツール。

第二部
「スマートフォンに対応したSEO~ヴェニスアップデートとローカルSEO~」

クロスフィニティ株式会社 R&Dディビジョン 主任研究員 村松聖一

弊社主任研究員の村松からは、最新のアルゴリズム変更を踏まえたスマホSEO関連のお話をお伝え致しました。

▼要点

 議題4点

スマートフォン検索結果の特徴について
Googleの直近~未来のスマートフォン対応項目について
スマートフォンの検索エンジン最適化(スマホSEO)について
ローカルSEOとヴェニスアップデートについて

 ① スマートフォン検索結果の特徴について

PCとは画面のサイズが異なる為、検索結果にも違いが現れます。

・検索クエリによっては、ファーストビューの構成要素が大きく違う
→ナレッジグラフ表示のみになるケースも存在(例:東京タワー)
→1位サイトよりも、2位・3位サイトの表示時間が長くなることも多数(ページスクロールの都合上)

・タイトル、スニペットの表示の仕方や文字数が異なる
→スマートフォン検索結果は、タイトル表示幅・文字数も多くなり、スニペットは50文字程度と縮小

・視線の動きは画面上部に集中する
→スマートフォンでは、画面の2/3の領域が視点の86%を占める

・ただ、CTRに関してはスマートフォン検索では1位サイトが高い数値になる傾向にある
→参考:【調査結果】Google検索順位クリック率調査-(2014/米)

 

 ② Googleの直近~未来のスマートフォン対応項目について

【2014年7月】 Flash使用ページへのアラート表示(スマートフォン検索結果のみ)
【2014年7月】 Googleウェブマスターツールにモバイルユーザビリティ調査項目を追加
【2014年11月】 モバイルフレンドリーテストツールを公開
【2014年11月】 スマホ対応ラベル表示の導入
【2015年1月】 読み込み速度ラベルの導入(日本語圏未導入)
【2015年12月】 App Indexingのランキングシグナル導入
【2015年4月21日(予定)】 スマホ対応ラベル可否によるランキングシグナル導入
【2015年~2016年(予定)】 ページ読み込み速度のランキングシグナル導入

 

 ③ スマートフォンの検索エンジン最適化(スマホSEO)について

スマホSEOで取り組むべきこととして、「正しく認識されること」「最適化させること」の2点があります。

・スマホサイトを正しく認識させる
→PC/SPページの構成(ダイナミックサービング/別URL/レスポンシブデザイン)にて対応  それぞれの構成において、メリット/デメリット(運用コストやサイト管理体制等)を踏まえて、最善な方法を選択すべき
→Googleはレスポンシブデザインを推奨しているが、それぞれでSEO上の有利不利が働く事は現時点では無い

・スマホに最適化された内容にする
→ユーザビリティ観点で、Googleから指摘を受ける下記項目への対応によりモバイルフレンドリーなサイトに近づきます。

・Flashの使用・ビューポート(コンテンツと画面サイズ)

・テキストサイズ

・ボタンタップ(配置/サイズ)

これらの項目に適切な対応しモバイルフレンドリーなサイトが出来ているかは、Googleが公開しているツールを用いて確認可能できます。

モバイルフレンドリーテスト
モバイルユーザビリティレポート
※Googleウェブマスターツールを導入している場合確認可能

 ④ ローカルSEOとヴェニスアップデート

地域属性に紐付く「ローカルSEO」アルゴリズムも日々進化しており、ローカルSEOの注目すべき大型アップデートとして下記2点があります。

ピジョンアップデート(ローカル検索品質向上)
※日本未導入

ヴェニスアップデート(検索結果を位置に応じてパーソナライズ)
※おそらく日本導入済、Google未発表

検索エンジンは、GPS/IP/Wi-Fi等の識別情報により、検索結果画面の最適化を行っています。

ヴェニスアップデート(らしきもの)を含め、検索ユーザの位置情報から「ランキング/ナレッジグラフ/Google Local 7pack等」に変化が起きています。

今回のヴェニスアップデートの影響幅は比較的大規模であり、今後もローカルSEOへの取り組みは加速していくと思われるため、対象ページの地域最適化(メタ情報や地域名等)、コンテンツ強化、構造化設定等の継続対応が必要となってきます。

▼コメント

スマホ最適化、アルゴリズムの各論など、細かい所は記載しておりませんが、Googleの「モバイルファースト」の概念は今後も変わることはありません。

4月21日のスマホ対応可否による変動に備え、今一度モバイル対応状況や今後のサイト方向性を見直すべきフェーズなのかと感じています。

村松から何度もお伝えしたように「Googleのためでは無く、全てはユーザのため」を考え、モバイルユーザへの接点を絶やすことなく、SEOに取り組んでいただけたらと思います。

第三部
「ターゲット層のライフスタイルを意識した コンテンツマーケティングについて
~デバイス別でも見えるターゲット層のライフスタイル~」

株式会社エコンテ チーフプランナー 近藤憲 様

近藤様からは、自社で行ったコンテンツマーケティングに関するアンケート調査の結果や、コンテンツマーケティング戦略の実行により飛躍的に成長した自社Webサービスの事例をお話し頂きました。

 コンテンツ制作におけるポイント3点

1 デザイン
ユーザーはPC/スマホを使い分けた生活を送っている為、双方を意識したデザインである必要がある

2 コンテンツ内容
ライフスタイルの中で必要だと感じてもらう内容にする為に、具体的なペルソナを設ける

3 必要なタイミングで届ける
ユーザーにとって、必要なタイミングで届けるために、コンテンツ制作における運用体制を見直す必要がある

自社Webサービスの戦略・改善実績やスマホ対応への悩みなど、体験談を豊富に交えていただきました。
制作/予算/社内リソースが課題と感じている企業様が多い状況ですが、成果を生むコンテンツ戦略におけるポイントである、「ライフスタイルの中で、選ばれるコンテンツ」の重要性を強く感じます。

▼エコンテについて

資料公開が難しいため、具体的な事例や定量データの紹介は割愛しております。

エコンテ様のコンテンツマーケティングへの取り組みとして、「econte note」というコラムも運営されています。非常にインタラクティブかつ定量データを綺麗に纏められた優良記事が詰まっていますので、是非ご興味ある方はご覧になってください。

第四部
「スマートフォンサイトの最新CVR改善事例」

クロスフィニティ株式会社 CROディビジョン マネージャー 田中宏明

弊社田中からは、スマホサイトのCRO(Conversion Rate Optimization)における目標設定・戦略・施策スケジュール・施策の優先度付け・実際の施策事例などCROにおける一連の流れをお伝え致しました。

 スマホサイトにおけるCVR改善施策ポイント

・画面が小さく表示される要素が限られるため、スマートフォンはPCよりも一箇所の改善インパクトが大きく出る傾向が強い

・可能な限り、ファーストビューに「アピールポイント」や「Call to Action」を入れた方がCVRは高くなる

・PCサイトと比べて、曜日による傾向の差が出やすい

セグメント別最適化を行うことにより、ABテストのみの場合と比べて約2倍の改善幅が得られる
(PCサイトと同様の数値が出る)

 CRO事業を展開する上で気付いたポイント

・HTMLやCSS、JavaScript(jQuery)の知識がないと(少なくともある程度は)、実施可能な施策は限られる

ユーザー属性(セグメント)ごとに最適化することは重要、ただ設定は大変

・検証結果の確かさを判断出来る程度の統計知識は必須
統計の知見があれば、少ない母数でも検証が可能になる

・PDCAを数多く回す内、ある時点でオペレーション効率と施策の幅が劇的に改善/拡大する

・PDCAを数多く回す内、仮説が立てられるようになる
→ユーザーの気持ちが分かるようになる

CVR改善とは、「ユーザーが(無意識的/意識的に)望むものを予測し、提供すること」である

▼コメント

プログラムの終盤には、CROの未来・今後の拡がりにも言及しました。

現在のCROは、デバイス毎のWebサイトや一部広告を対象とすることが大半ですが、今後のCRO領域は新たなデバイスや交通広告などにも適応され、多種多様な固有識別データを元に最適解が導き出されるようになります。高度かつスピーディーなPDCAサイクルを実現するためには、いっそう専門性が要求されるようになってくるため、弊社のようなコンサルティングかつ運用ができる会社を頼っていただけたらと思います。

まとめ
「スマホユーザーとの向き合い方」

クロスフィニティ株式会社 執行役員 本郷一也

セミナーのまとめとして、弊社本郷から各プログラムの内容を踏まえたスマホユーザーとの向き合い方をお伝えいたしました。

本郷は「スマートフォンマーケティングは恋愛と一緒だ!」と言い張り、そのままの内容でプレゼンを行った事は、ここでは触れずにいきたいと思います。

長丁場の最後の為、比較的ライトな話題に絡めてお話させて頂きましたが、本質的にお伝えしたい内容は、各プログラムとリンクした内容だったのではないでしょうか。

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簡易セミナーレポートは以上です。

今後も、弊社では数多くのセミナーを開催していく予定です。

次回は、5月15日(金)に「Cross Forum2015~コンテンツマーケティング・CRO・スマートフォンSEOが繋ぐオウンドメディアの未来~」と題し、海外で活躍する著名人を招き、大規模なセミナーを開催いたします。

詳細は、こちらからご確認ください。

セミナーURL:http://www.crossfinity.co.jp/crossforum/

最後になりますが、今回セミナーにご協力いただきました「株式会社エコンテ様」、「株式会社グルーバー様」、には心より感謝申し上げます。

また、本セミナーの内容が少しでもクライアント様のマーケティング活動のヒントになれば幸甚です。

この記事のライター

CroJa 編集部

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