Content Marketing World 2014で語られた、コンテンツ・マーケティングの4つのキーワードとは?

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Story Worldwide社のCo-CEO兼Chief Storyteller、カーク・チェイフィッツ氏
前回のコラムでは、9月にアメリカのクリーブランドで開催されたContent Marketing World 2014から、CVR改善に関するTim Ash氏の講演内容のまとめ記事をお届けしました。
今回からは数回にわたって、同カンファレンスのメインテーマであるコンテンツ・マーケティングについて、主要トピックスをまとめさせて頂きたいと思います。
まず、同カンファレンス全体を通して、繰り返し語られていたのが、下記の4つのキーワードでした。
・ Story ストーリー
・ Measurement 測定
・ Silo 縦割り組織
・ Tool ツール
今回はその中でも、おそらく最も多く語られていたキーワード【Story ストーリー】について書かせて頂きたいと思います。
インターネットやスマートフォンといったコミュニケーション手段の発達により、企業が消費者に対して、届けたい情報を一方的に送りつける時代は終わりを告げました。今度は消費者に見つけてもらう時代、ファンになってシェアしてもらう時代に変わりつつあります。
そのためには「ただ何でもコンテンツ化すれば良い」というわけではありません。ユーザーの共感を得るコンテンツには、必ずストーリーがあります。むしろ「ストーリーこそがコンテンツの全てである」という意見も多く聞かれました。
Story Worldwide社のカーク・チェイフィッツ氏は、彼のセッションの中で、Beech-Nut社というベビーフードのメーカーを例に挙げ、ストーリーの重要性について語りました。
Beech-Nut社は、アメリカの母親たちから全く信頼を得られていなかった、「メーカーの作ったベビーフード」というカテゴリにおいて、明確なストーリーに基づくコンテンツ・マーケティングを行うことで、ファンを増やし、大きく業績を伸ばしました。
具体的には、「ベビーフード」ではなく「ママの手作りと同じ、赤ちゃんのための本物の食べ物」というポジションの確立を図りました。”Wildly honest food for life” (人生のための、熱狂的に正直で自然な食べ物)というコア・メッセージのもと、ソーシャル・メディア、ウェブサイト、TVコマーシャル、コンテンツ配信カレンダー、印刷広告、ダイレクトメール、ブランド・ブックといったそれぞれの手法を、一貫性を持った形で組み合わせました。
例えばウェブサイトのTOPページでは、実写とアニメーションを組み合わせ、Beech-Nut社のベビーフードがどのように作られるかを、ステップ・バイ・ステップで丁寧に説明しています。この動画自体が明確なストーリーを伝えていますが、同様のことを他の各媒体でも、また、キャンペーン全体を通して継続的に行うことで、ユーザーに一貫したメッセージが伝わっています。その結果、エンゲージメントの高い多くのファンを獲得することに成功しているのです。
今回は、Content Marketing World 2014で多く語られた4つのキーワードの内【Story ストーリー】についてお話させて頂きました。次回は2つ目のキーワード【Measurement 測定】について、お話させて頂きたいと思います。
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