2018年稼働予定!モバイルファーストインデックス(MFI)の解説と必要な対策、SEOとの関連性について

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はじめに
Googleは2016年11月、インデックス後のサイト評価基準を従来のPCサイトからスマホサイトへ切り替えるモバイルファーストインデックス(以下MFI)の導入を発表しました。
日々様々なワードで検索されていますが、検索順位をどのように位置づけるか、今後はスマホサイトを基準におこなわれます。
本コラムではこのMFIの概要と導入後の影響について、どのように対策をすれば良いかあらためて解説します。
モバイルファーストインデックス(MFI)とは?
モバイルファーストインデックス(MFI)とは従来、検索エンジンがPCサイトの構成、優良コンテンツ、ユーザービリティで評価し検索順位を決めていたのを転換し、今後はスマホサイトの評価を基準にインデックスする方針のことです。
導入の背景
Googleの発表によると、最近Google検索を使用しているユーザーは圧倒的にスマホから検索をおこなっています。
しかし、現在のランキングシステムではPCサイトを基準としていて、スマホ検索ユーザーが実際見ているコンテンツやページをGoogleのアルゴリズムが評価していないため、ランキングに表示されないケースが出てきます。
Googleはユーザーにとってさらに価値ある検索結果を提供するためにMFIの導入を決定しました。
導入時期
正式な稼働日程をGoogleはまだ発表していません。噂では2018年稼働予定ですが、MFIへ完全に移行するには4~5年かかるとも言われています。
導入後も改良を繰り返すことが予想されます。
従来のインデックス方法との違い
すでにご説明したとおり、従来はPCサイトのページを基準とし、スマホページは評価の対象外でした。
では、従来のスマホ検索結果はどうだったかというと、モバイルフレンドリーを基準に検索順位を決定していました。
したがって、スマホで検索した場合、PCと同じ検索結果にはなりません。
モバイルフレンドリーとはGoogleがホームページをスマホでも問題なく見られるよう対応しているかを判定する基準のことです。
文章や画像やページのレイアウトがスマホの画面でも問題なく見られるよう最適化されているページはおおむね問題ありませんが、スマホ対応がされていないページはサイトの評価も低く、検索順位も低くなるため、スマホ対応されているサイトは相対的に順位が上昇するといえます。
Googleはユーザーにとってより良い検索結果を提供することを目的にしています。
スマホで検索した場合、上位に表示されるページがスマホに適している方が、ユーザーにとってより良いと考えているので、スマホ最適化されたページが上位に表示されるのです。
スマホサイト移行のポイント
MFI稼働後は検索順位の基準がスマホ対応ページとなるため、スマホ未対応のページは順位が下がるなど何らかの悪影響が起きる可能性があります。
一方でGoogleの担当者のコメントによると「PCサイトのみでもMFI後の検索結果にまったく出てこないことはない」とコメントしています。
しかしスマホサイトが今後の評価基準になることは決定しているので、スマホ最適化に向けた対策やスマホサイトを用意する動きは早めに対応しておくほうが良いでしょう。
Googleはレスポンシブウェブデザイン(以下RWD)を推奨しています。理由として以下のポイントが上げられます。
・コンテンツの差分がない
・構造化データ、metaデータ、画像データがPCとスマホで同じになる
・ユーザーがページをシェアしたりリンクしたりすることが容易にできる
・リダイレクトミスの可能性が少なくなる
・Googlebotがサイトをクロールするための必要なリソースを確保できる
・審査時間の短縮ができる
当初からRWDに対応していれば、自然とMFIへの対応も完了しているということになりますのでMFIが正式稼働しても問題なくページ評価をしてもらえます。
RWDでなくてもPCサイトと同じ仕様のスマホページがあればMFIへの対応が可能ですが、管理や更新が面倒なのでGoogleはRWDを推奨しています。
まとめ
MFIは今後のSEOや検索エンジン周りにおいて大きな変化をもたらすと考えられます。
今のうちから対策をしていくことで、正式稼働時にページ評価を落とさないようにすることが大切です。
現時点では開発段階のため、今後の動向に注意しておきましょう。
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