SEO面から考えたコンテンツチェックと分析のための4ステップ

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コンテンツチェックでイライラしたことはありませんか?ご存知の通り、自然流入を増やすためには継続的なコンテンツの改良が欠かせません。
同時に、SEO面から考えたコンテンツチェックは体に変調をきたすかもしれません。
より分かりやすく例えましょう。
コンテンツチェックには膨大な時間がかかります。
加えて、コンテンツのパフォーマンス分析はまとまりのないような情報から意味を見出すという困難な作業にほかなりません。
SEO面から考えたコンテンツチェックはコンテンツマーケティング戦略において生命線です。
Googleアナリティクスのデータを参照するだけでも十分にコンテンツ改善のための情報が手に入ります。
しかし、マーケティング戦略をより深く練らない限りチャンスを掴むことはできません。
この記事では、どのようにしてSEO面から考えたコンテンツチェックを単純化し、コンテンツのパフォーマンスを向上させるために必要な施策を立案することができるのかをお話しします。
SEO面から考えたコンテンツチェックとは?
SEO面から考えたコンテンツチェックは既存のコンテンツの長所や短所を再評価することで、それらがパフォーマンスにどんな影響を与えているかを分析し、コンテンツをさらに強化するプロセスのことを指します。
SEO面から考えたコンテンツチェックは主に質を重視することを忘れないでください。
量的に既存のコンテンツのリスト化を行うことやカテゴリー分けをすることを目的としないでください。
KPIなどに基づくデータを用いることで、コンテンツを用いて達成したい目標を再確認し、そのために必要な検索順位向上やコンバージョン上昇のための施策を決定することができます。
良質のコンテンツチェックでは以下のことがわかります。
・最もパフォーマンスを発揮しているページはどれか
・どのトピックが読者に人気なのか
・予想よりも効率の悪いコンテンツはあるのか(検索順位と流入数双方で判別)
・情報更新が必要なコンテンツはあるのか
…等々
SEO面から考えたコンテンツチェックの進め方
SEO面から考えたコンテンツチェックを行うにあたって、わかりやすく簡単な方法をご説明します。
たった4ステップのチェックの手順をご紹介したいと思います。
ステップ1 コンテンツリストを利用しよう
SEO面から考えたコンテンツチェックは単なるリスト作成ではないと申し上げましたが、これは変わりません。
しかし、大量のデータを確認する前に、これまでにどのようなコンテンツを作成し、保有しているのかを明らかにする必要があります。
seoClarityのようなプラットフォームを利用しているのであれば、Page Clarityレポートの管理画面でリスト作成ができます。
今後の監査のためにリスト化されたページすべてにそれぞれタグ付けを行うこともできます。
ここにはそこまでの時間をかける必要はないと思っています。ここですべきことは戦略に沿ってそれぞれのページやコンテンツを確認することだけです。
リストが完成したら、次のステップに進みます。
ステップ2 想定する顧客のマイクロモーメントに合ったキーワードを見出す
ページタグでコンテンツのカテゴライズができます。しかし、インテントごとにグルーピングする方法がより効果的なのです。
Googleはマイクロモーメントの概念について「購買プロセスのあらゆる段階で生じる行動決定と選好形成過程における意図主導型の瞬間」であるとしています。
以下のような、意図的にスマートフォンなどのモバイル端末を用いて情報を検索するような状況を想定してください。
・何かを学んだり発見したりするとき
・何かを観るとき
・新しくどこかに行きたいとき
・何かを買うとき
Googleはこれらをdo, go, know, buyという4つの主要な意図であるとし、さらに「選好が形成され行動が決定された時、それは豊富な意図が存在する瞬間である。この瞬間において、購買者の期待は最も高くなる」と指摘しています。
検索キーワードに込められた意図によって検索エンジンが異なった検索結果を表示することも重要なポイントです。
以下の画像の通り、モバイル端末で地名を検索したとき、どこかに「行く(GO)」ことを意図したものと認識されます。
今度は何かを買いたいと意図しながら検索してみて下さい。
そして先ほどの結果と比べてみましょう。
違いは判りましたか?
情報取得を意図するクエリでは、検索エンジンは様々な形式で情報を表示します。
例えばグラフ、最近のニュース一覧、アンサーボックスです。場所に関する情報を検索した際に、その土地のビジネス情報がローカルパックとして表示されます。
購買するという意図が読み取れる時には検索エンジンは広告や商品紹介を表示するのではないでしょうか。
このように、SEO面から考えたコンテンツチェックの次の段階として、あなたのサイトを訪れる購買者の意図をマッピングすることが必要なのです。
ここで、ターゲットとするキーワードを以下の2つに分類することをお勧めします。
・強い意図を含んだキーワード。これには検索者が何かを購入したいときや製品やサービスについてより深く知りたいと思ったときに典型的に検索されるフレーズが含まれます。
・弱い意図を含んだキーワード。直接購買に結びつかない情報を求めたクエリで用いられるキーワードが含まれます。
例えば、「Lenovo laptop reviews」「Protecting your MacBook」などです。
以前に購買意思決定プロセスのあらゆる段階におけるユーザーのコンバート最適化のためにキーワード意図の活用方法に関する記事を公開しました。
それには以下のような内容を含んでいました。
・調査した弱い意図でのキーワードに対応したファンネルを作成しコンテンツ上部の記事やブログ全体を最適化する
・強い意図を含みつつも直接購買に結びつかないようなキーワードに対応した専用のランディングページを作成する
・ファンネルから購買に関連した単語を用いた決定ボタンを追加する
これらを実行することで購買意思決定プロセスのあらゆる段階におけるユーザーコンバートを促進することができます。
これがSEO面から考えたコンテンツチェックや分析を行う際に重要となります。
ステップ3 追加キーワードによるコンテンツの改善
上記のように、学ぶ、発見する、買うといったユーザーの意図すべてに対応することのできるページをそれぞれ作成するこがは重要です。
同様に、多様なクエリを検索する人々にアピールできるような機会を増やすために、セマンティックフレーズを追加してページを改善する必要があります。
その最も簡単な方法として、インテントとセマンティック、双方を含んだ情報を提供できるコンテンツを作成することが挙げられます。
効果的だった例をここでご紹介します。
カテゴリーや製品ページの評価
カテゴリーページに関してはシンプルです。カテゴリーページは特定のカテゴリーに属する製品を求めているユーザーに向けて作成されます。
そうしたユーザーに向けてわかりやすく製品情報を提供できれば良いのです。
しかし、カテゴリーに属する製品種類の数によっては、購買者がどの製品を買うか決定を下すことが難しい場合があります。
ユーザーレビューなどを製品一覧画面に表示することで購買に向けてユーザーを後押ししましょう。
プロダクトシートや利益一覧
購買者は感情によって製品を選ぶことがあります。しかし、最終決定は論理によって下されるのです。
ほとんどの場合において、メタタグなどは購買者の感情に訴えかけるように設定されています。
製品の個別ページに購買者が移った段階で、その製品が購買者に合ったものであると考えなければなりません。
この段階で、製品情報が重要になってくるのです。製品情報をリスト化し、特徴を強調して、どのように役立つ製品なのかを示します。
ビジュアルとレイアウト
信じがたいことですが、製品イメージは多くの場合においてコンバージョン率に大きく影響します。
製品を見ずに買うことはほぼありません。
多くの情報を含んだきれいなレイアウトで製品を紹介する画像やビデオを用意することで、購買意欲の向上につながる可能性があります。
Made.comというサイトの大きく魅力的なビジュアルの製品ページ例をご紹介します。
セマンティックキーワード
今日の検索エンジンで上位に表示されるには、読者のニーズに応えたページが必要です。
読者のニーズは変わります。
Googleもそれに応じるようにSERPsの基準をよく変更します。
では、この変化にどのようにしてついていけばよいのでしょうか?
検索結果上位10位までのコンテンツを継続的に分析し、時々のトレンドや読者にエンゲージするセマンティックキーワードを更新し続けなければなりません。
seoClarityのContent Fusionがこれにぴったりです。
このAIによるコンテンツ編集機能がキーワードとコンテンツの検索順位に関する数えきれないデータソースを分析し、あなたのページの順位を引き上げる手助けをいたします。
そのための機能の1つとして、Googleが各キーワードに関してどのようなフレーズを強調しているのかを特定できます。
トピックのオーソリティーが必ず使用しているようなキーワードやフレーズを表示してくれます。
ただし、数週か数か月に一度Content Fusionで再テストするようにしてください。
このステップはこれだけではありません。
ご存知の通り、SERPsは変化します。
Googleのアルゴリズムが進化するにしたがって、検索エンジンはクエリの意図や文脈をより正確に読み取り、必要なコンテンツを表示させることができるようになります。
同時に、検索エンジンがコンテンツに求めるものも変わっていきます。
Content Fusionで再テストすることで、現状の検索エンジンやクエリに合わせたアップデートができます。
これによって、あなたのコンテンツの検索順位が高まる可能性があります。
競合の分析
最後に、ユーザー体験を高めるために、競合のサイトから着想を得ることが大切です。
例えば、電化製品の小売店のサイトでは、製品ページに珍しい形式を採用しています。
配送オプションや専用のT&Cタブに関するツールチップに注目してください。
より分かりやすくなっており、競合は似たような試みを各々のページで行う可能性があります。
ステップ4 Monitor ProgressにKPIを登録する
言うまでもないことですが、サイトのパフォーマンスをモニターすることが、サイトに加えた変更が望ましいものであったのか否かを知る唯一の方法です。
SEO面から考えたコンテンツチェックの一環として、私はKPIの更新をお勧めしています。
独自で設定した評価基準は、設定した戦略の評価には不十分である場合がよくあります。
それどころか、まったく見当違いの場合もあるのです。
コンテンツをアップデートしたら、必要な情報を確認するためにダッシュボードの更新しましょう。
コンテンツマーケティングダッシュボードは以下のような情報を追跡し表示します。
・必要なトピックやデータを含んでいるか
・コンテンツがSEOキャンペーンに従ったものであるか
・キーワードグループを抑えているか
・あなた方が提供するサービスや製品に適したコンテンツであるか、
…等々
seoClarityで作成できるダッシュボードの例をご紹介します。
同様に、ソーシャルメディアなどのチャンネルにおけるコンテンツのパフォーマンスを測定することもでき、足りない視点を補ってくれます。
最後に:継続的なSEO面から考えたコンテンツチェック
一度のSEO面から考えたコンテンツチェックは長期的な戦略をより実効的なものにしてくれることは事実です。
しかし、定期的にパフォーマンスの分析を行うことで、その季節に合ったコンテンツを提供できているか知るきっかけとなります。
SEO面から考えたコンテンツチェックについてよく聞かれますが、最低でも年に1度は行うようにしましょう。
2度行う方がより効果的です。
これにより新しいトレンドに対して、より早く反応することができます。
おわりに
SEO面から考えたコンテンツチェックは面倒なことが多いです。それは困難で時間がかかり大した評価にならないことが多いからです。
しかし同時に、SEO面から考えたコンテンツチェックは成長の機会なのです。
SEO面から考えたコンテンツチェックを通じてコンテンツに対して理解を深め、最大のパフォーマンスを将来長期に渡って発揮させることができます。
※本記事は弊社と業務提携している米国seoClarity社のブログを翻訳し記載しております。
4 Steps to Conduct an In-Depth Content Audit and Analysis
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